有給休暇を使って在宅ワークをするブラック企業社員の1日

僕が初めてブラック企業で後輩を持ち、教育係になったとき。正直嫌だなあと感じたのを覚えています。ブラック企業で教育するということは、ブラック企業を受け入れろや!
と言わなければいけない係です。僕は本当にそれがイヤでした。会社の方針くらい中間管理職がナビゲートしてほしいものです。僕はそんなこんなで、過激なことは絶対に言わないでおこうと肝に銘じ、淡々と教育係をこなしていたのであります。実務の成果指導などは中間管理職に丸投げし、
僕の業務の姿勢は適当に業務上の質問などに答えているような感じでした。

ある日、真っ赤な顔をしている中間管理職に呼び出され、こう言われました。
「後輩が、業務中にデスクトップでサッカーをしている。」
僕は中間管理職がついにぶっ壊れたかと無表情の中思いました。後輩が業務中にデスクトップでサッカーをしている。まったく意味がわかりません。長いブラック企業人生の中でも本件が優勝です。ブラック企業の社員はデスクトップでサッカーをしてしまうらしいです。これを見ている人は果たして理解が追い付いているかどうか。念のため、明確に記しておきます。会社から貸与されたPCのデスクトップ部分にサッカーのコートの背景をダウンロードし、フォルダ名に選手の名前をつけ、マウスをボールに見立ててサッカーをしているのです。上司は言いました。
「ブラ男、後輩にデスクトップでサッカーを辞めるよう、言いなさい。」
僕が当時愛読していたドラッカー著のマネジメント(エッセンシャル版)には、
部下のデスクトップを辞めさせる方法なんて書いてありませんでした。僕には辞めさせる手立てがわかりません。僕は思い留まりました。いや、待てよ。上司のパワハラの可能性がある。
後輩の事が気に入らないから、でっちあげて責を僕になすりつけようとしているな。
さらに後輩を僕を使って追い込もうとしている。僕は週刊少年ジャンプの主人公の如く、こう思いました。上司、甘ェよ。
僕は上司にアンビリーバブルと伝え、自分でもそれ(デスクトップでサッカーをしている)を視認したら行動に映す。旨を上司に伝えました。上司は顔を真っ赤にしながらNOとうなづいたので僕はYESととりました。

ある日、僕が結構忙しなくしているとき、下記が聞こえてきました。
「シュートォ」「止めたあ」「オオーォゥとカウンターだあ」
ボソボソと、しかし言語の輪郭がしっかりと聞こえてくるのです。僕は後輩をすかさず目視しました。するとどうでしょう。後輩のマウスを持つ右手が通常業務ではありえない挙動で動いているのを確認してしまったのです。僕は見て見ぬふりをし、トイレに駆け込みました。
正直、鳥肌がたちました。仕事中、デスクトップでサッカーをしてしまって、家に帰って枕を顔に押し付けて叫びたくはならないのでしょうか。一息ついて、試合終了を願って席につきました。
が、どうでしょう、耳を澄ませて聞いているとこれからハーフタイムらしいです。

朧気にあった知識を総動員し、思いました。
禁止されれればされるほど人はソレ(今回の件でいうと後輩がデスクトップでサッカーをしてしまう現象)を行う。僕はこう後輩に話しかけました。
やあ、今何対何だい?僕にも見せてよ。
後輩はこう言いました。
あの、見ないでもらっていいですか?
僕は退職届を提出しました。

全国のブラック企業経営者に一言言わせてください。
サボる社員は職場でもデスクトップでサッカーするし、仕事する社員は家でもちゃんとするからな。
と、いうわけで今日はテレワークのお話です。

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